産前産後要件で保育園を利用するか検討しているプレママの中には「今まで子どもは保育園に預けたことがないから不安」と感じるママもいるのではないでしょうか。
また経済面の心配、例えば保育料はいくらなのか、利用できる期間や時間は一体どのくらいなのか?といった不安のあるママも多いのでは。
実際に専業主婦から産前産後要件で当時2歳の子どもを認可保育園に入園させた私の経験談をお伝えし、プレママの疑問や不安を少しでも解消できるお手伝いができれば幸いです。
・専業主婦が産前産後要件で認可保育園に入園できる期間や時間
・産前産後要件でも土曜保育は受け入れてくれるのか否か
・保育園に入園させたあとにデメリットはあったのか?対処法も紹介
産前産後要件で保育園を利用できる期間と時間|私の自治体のケース
私は、当時2歳だった上の子どもを、第二子妊娠・出産時に「産前産後要件」で認可保育園に入園させました。ちなみに当時、私は専業主婦でした。そのときの体験談や利用した期間、時間帯を詳細にお伝えします。
出産予定日前から約2カ月前~出産後の約2カ月の間に保育園を利用
私の自治体のケースですが、産前に関しては「出産する予定日から概ね2カ月前」から、そして出産後に関しては「出産日から概ね2カ月」の間を、産前産後要件として保育園を利用できました。
要するに妊娠期~出産後までに産前産後要件で概ね計4カ月間、保育園を利用できた計算になります。
産前産後合わせて4カ月も利用できるなんてありがたいわ~!私の自治体も4カ月くらい利用できるのかな?
お住まいの自治体やママと赤ちゃんの状況(早産の可能性や多胎妊娠の場合・予定日超過など)でも保育園を利用できる期間は異なってきます。
特に多胎妊娠ママのケースでは、産前14週間前から制度を利用できる場合もありますよ。
詳しくはお住まいの自治体のHPをググって、入園条件などの確認を管轄の部署にお問い合わせをしてみましょう。
参考までに大阪市のHPから保育利用条件や点数表を掲載しておきました。大阪市も私の自治体とほぼ変化はありませんでしたので、全国的にも利用期間・時間帯などに大きな変動はないのではと思います。
利用できる時間は1日約11時間
私の自治体のケースですが、産前産後に保育園を利用できる時間帯は1日あたり11時間でした。これはフルタイムママ(週40時間勤務)が預けられる時間に相当します。
参考に、保育園の利用パターンとしてはざっくり下記の2パターンが挙げられます。
- 保育標準時間(最大11時間程度利用可・主な利用者はフルタイムママや出産されるママ)
- 保育短時間 (最大8時間程度利用可・主な利用者はパートタイムママ・求職者など)
参考:大阪市HP「保育必要量(保育施設等を利用できる時間)」
ちなみに「必ずしも出産するから、11時間子どもを預けないといけない」っていうことはないです!
ママや家庭の事情によって最大で11時間、保育園に預けられるという話です。
私の子どものお預けケースを表にしてみましたので、ご参考にしてください。(スマホは横スクロール可能です)
産前 | 出産・入院期間中 | 産後 | |
---|---|---|---|
保育園の利用時間 | 9:00~16:00頃 (計7時間) | 7:30~18:00頃 (計10時間半) ※夫が送迎担当 | 9:00~17:30頃 (計8時間半) |
大体ですが、上記の様に保育園を利用していましたね。
1日の約半分の時間を、いざとなったら保育園に安心してお任せできる…。これは大きな精神的ゆとりでした。1番助かったのは、私自身が出産で入院中の期間。
この間は夫が仕事をしながら子どもの送迎をしなければいけなかったので、11時間も保育園に子どもをお預けできたのは大変ありがたかったです。
また正産期の直前に早産の可能性があるとのことで急遽自宅安静の指示が出たりと、予想外の出来事もありましたので、日中は上の子どもを保育園に預けられたことでゆっくりと身体を休めることに専念できたことも、本当に保育園に預けてよかったと感じた理由の1つです。
産前産後要件でも土曜日に保育園は利用できるのか
私の自治体のケースでは、産前産後要件でも土曜日に子どもを保育園に預けられました。もちろんこの際も最大11時間の利用が可能でした。(実際にはいつもより早めのお迎えを心掛けてはいましたが…。)
妊娠期間中に土曜保育を利用することはなかったと記憶していますが、出産直後はありがたく土曜保育を利用させてもらい、下の子のお世話や下の子が昼寝したタイミングで私も横になって休むなど、身体の回復に努めることができました。
産前産後の保育園活用で挙げられるデメリット4つとその対処法
専業主婦の方が産前産後に保育園を活用する際のデメリットを思い付く限り挙げて、その対処法も自身の経験に照らし合わせながら考えてみました。
ちなみに、私個人としては産前産後に上の子を保育園に行かせて、メリットは非常にあれどもデメリットを感じたことは一切ありませんでした。
産前産後、親族が頼れずワンオペ育児をせざるを得ない状況にあるママであれば、迷わずに保育園を申請してほしい!そう思っているくらいです。
子どもが保育園に行きたがらず送迎に一苦労する
「子どもが保育園に慣れてくれず、送迎に一苦労する」これはどのお子様にも少なからずあることではないでしょうか。
私自身や私の周辺のママ友に聞いた経験則から、子どもが保育園に慣れるまでは概ね2週間~1カ月程度は見ておいた方が良さそうです。
保育園に早く慣れやすくなる対処法の1つとして、ご参考程度に聞いて頂きたい私自身の経験談をここで紹介します。上の子に保育園利用を経験させる前に概ね2歳頃から「一時保育」といって民間のお預けシステムを継続的に利用しており、一時保育を利用することであらかじめ母子分離体験をさせていました。
こういった経験もあってか、子どもは保育園の登園初日から泣かずに落ち着いて保育園に馴染めたのは大変助かりました。もしかすると「あのときの一時保育の経験があったからかもしれない…」と振り返ってみて、そう感じています。
保育園に行かせた経験がない産前産後ママにとって「子どもがかわいそう」と不安になる
これも上記の一時保育を活用させてもらっていた経験もあってか、私自身は子どもと離れることに慣れていましたので、さほど保育園を活用する考えに心理的抵抗はありませんでした。
しかし、子どもが生まれてから今までず~っと子どもと一緒に居たというママにとっては、「子どもを保育園に預けることは、子どもにとってかわいそうなのでは?」と感じられる方もおられるでしょう。
勿論、預けて数週間は「本当にこれでよかったのかな…」と後ろめたさや心配など感じられるかもしれませんが、それらの罪悪感に関しては、時間が解決してくれると思います。
他の対処法としては、
- 保育園に預ける時間帯を可能な範囲内で短くするなどして、上の子との時間も作る
- 複数の保育園を見学して、できる限り信頼できそうな園を探す
- 実際に保育園に預けているママ友の経験談を聞いて情報収集する
プレママの中には「いろいろ見学する余裕がない方」や「話を聞けるような知り合いが周りにいない方」もいらっしゃるでしょう。
でもご安心ください。私たちには最強の味方「インターネット」がついています。ググれば、大概の問題は解決までたどり着けるはずです。
私はインターネット様には大学にかかる費用くらいお支払いしても、お釣りが返ってくる位に有益な情報をたくさん得ることができました。
この場を借りて、ありがとう。
私も妊娠期や今後の育児・将来について不安を感じたときは、恐怖心や不安な気持ちを「調べる気持ち」へと変換させて、とにかくググり、不安を都度解消してきました。
ここでググるコツを紹介します。ググるときは「お住まいの自治体情報」をメインに調べるとよいでしょう。例えば市役所のHPや国や行政が主催している子育て支援にまつわるHPなど、民間ではなく「国」や「行政」がポイントです。
なぜならば、国が子育て支援に対して補助をおこなっているからです。つまり、格安ないし無料で活用できるサービスや子育て支援情報に最短でアクセスしやすいからです。
上の子との時間は、保育園に預けることでどうしても一緒に過ごせる時間は減ってしまいます。
したがって、上の子と過ごす時間は「量よりも質だ!」とある意味割り切る気持ちと、預け先である保育園との信頼関係を作っていくことで、ママも安心しやすく不安の軽減につながるのではないかと思います。
上の子が保育園で風邪をもらってくるかもしれないリスク
2021年現在、コロナ堝になり、今まで以上に感染リスクや風邪のリスクを気にされるママも多いのではないでしょうか。
私が上の子を産前産後要件で保育園に預け出したのはコロナ堝前の出来事でしたので、今現在の環境下が大きく変わっており、比較しにくいのですが…。
保育園で風邪をもらってくるのは、ある意味仕方のないことだと割り切る気持ちも必要でしょう。
その上で、保育園に預けている上の子どもの健康については今まで以上に管理していきましょう。
私自身の子どものケースでは、保育園が休みの日は遠出はせず、できる限り自宅周辺でゆったりと遊ぶことに努めました。
要するに休日であっても、保育園で過ごす生活リズムと自宅保育が同じリズムになるように調整しました。
これは「子どもの昼寝」に重要性を感じているからです。お休み日に遠出してしまうと、子どもは昼間に寝るタイミングを失い、夕方頃に限界を感じて寝る→夜寝る時間が遅くなりがち→翌日体調を崩すというパターンが多くありました。
あくまで私の子どもの場合ですが、生活リズムを崩すと風邪を引く経験が多かったので、できる限りフラットな生活リズムになるよう、休日であっても保育園と同じ時間帯に昼寝をさせるように過ごすようにしました。
あとは少しでも体調異変を感じたら無理せず休ませ、風邪を長引かせないように配慮しました。
こういった工夫が功を奏したかのでしょうか、2歳半頃から産前産後要件で入園した上の子どもは、奇跡的にも体調不良で保育園を休んだのは1~2回程度で済みました。
保育料の経済的負担
専業主婦ママが気になるのが「保育料」です。これは認可と認可外によっても負担額は大きく分かれるのですが、あくまで私の子どもが入園した「認可保育園」でのケースの負担額をお話ししますね。
専業主婦の方が子どもを保育園に入園させる場合、基本的には旦那さんのみの収入で保育料を決定します。
私のケースですが保育料は概ね月30,000円程度でした。夫は日本の平均年収くらいなので、他の方にも参考になりやすいかと。
30,000円と聞くと、決して安いとはいえない金額かもしれませんが、ここで民間ベビーシッターと認可保育園の価格を比較してみましたので、ご覧下さい。
認可保育園 | ベビーシッター(民間) | |
---|---|---|
1日あたり | 約1,500円 | 約10,400円~20,000円 |
1時間あたり | 約190円 | 約1,300円~2,500円 |
(※1カ月に20日間×1日あたり8時間・保育園を利用した場合。認可保育園は月30,000円として計算。)
民間のベビーシッターの時給計算については、以下の記事を参照にして計算しました。
参考:キッズライン
民間のベビーシッター相場と比較すると、認可保育園は約10分の1程度の出費で済むのです。
この点を考えたときに月30,000円の保育料はむしろ安い!くらいに思い直しました。
子どものお世話をするのに2000円前後の時給がつくなんて…。
育児しているママの尊さを知りました!!!