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嘘をつくのもアリなのか?歯科衛生士が退職理由の伝え方を解説

嘘をつくのもアリなのか?歯科衛生士が退職理由の伝え方を解説
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転職経験が豊富な歯科衛生士自身の経験をもとに退職理由の伝え方や例をお伝えします。歯医者を辞めたいのに引き留められそうで辞められない状況になっている歯科衛生士さんには口頭ではなく退職届を渡すのがベターな理由についても紹介しています。

目次
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「歯科衛生士が辞められない状態」になる前に|退職理由の具体的な伝え方4選

辞めたいDH

歯科衛生士を辞めたいのに引き留められそうで、退職するって言いにくいなあ……。

「歯科衛生士を辞めたい!」と思ったときに院長や主任歯科衛生士に退職したい意向を伝えると「なんで辞めるの?」「もう一度考え直してくれないかな」と引き留められる歯科衛生士の方も少なくないのでは?

退職理由があいまいな伝え方だと、院長などに引き留められる可能性があります。心苦しいのですが、自分自身を守るためにも時には割り切った退職理由を考える必要もあるかもしれません。

私の友人の話ですが「退職を引き留められてしまい、今勤めている歯医者を辞められない」と歯科衛生士をズルズル続けてしまい、身も心もボロボロになった末に心の不調をきたししまった歯科衛生士もいます。

そこで「もうちょっといてくれない?」と引き留められにくい退職理由を3つ、具体的に考えてみました。

自分の病気を理由にする

ご自身の病気を理由に「一旦治療に専念したいので、退職して身を休ませる必要があるのです」ときっぱり言うと、相手としても貴方の退職を受け入れざるを得ないでしょう。

医師の診断書を用意し、その診断書をもとに「退職して治療に専念したい」と伝えるのもよりよい方法でしょう。

あらかじめ持病をお持ちだった方は「持病が悪化してしまった」と伝えるのも方法の1つですし、私の友人においては精神疾患(職場の環境が原因と思われる適応障害)を起こし、歯医者を退職しましたので、心の不調で退職するのも立派な理由の1つとして挙げられます。

これら心身の病気を理由にして退職するのも1つですし、あとは歯科衛生士さんによくある「腰痛」が悪化して、一旦長期のお休みをしたい=退職したい、と伝えるのもアリでしょう。

家族の病気を理由にする

「親の持病が悪化して介護をしなければいけなくなった」と親の病気を理由にするのも、退職理由としてよくありますね。

あとは「兄妹や義理嫁さんの体調が悪く、代わりに私が育児の中心者にならなければいけなくなった」と、親族の育児の世話を理由にするのも退職理由の1つでしょう。

「産後うつ」という言葉も徐々に世間に認知され始めていますので、母親が心身の不調をきたして育児ができなくなり、代わりに親族に赤ちゃんの世話を頼まざるを得なくなったというケースも少なくありません。

結婚や離婚(別居)を理由にする

自身の結婚や、すでに家庭を持っている歯科衛生士さんであれば離婚や別居を理由にして「引っ越しすることになり、もうここでは勤められなくなった」と言うのも方法として挙げられます。

ただし、引っ越しや結婚・離婚を退職理由にして辞めた場合において、勤務先が自宅と近い場合はスタッフとばったり会ってしまう可能性がありますし、患者さん経由でバレてしまう恐れもがありますので嘘をついた場合のリスクは高いです。

そのあたりも考慮して退職理由を考える必要がありますね。

他業種での転職を理由にする

「歯科衛生士とは真逆の職種で転職がしたい、そのためには退職せねば前には進めないのだ」という伝え方も前向きさがあっていいでしょう。

もし、貴方が本当に興味のある分野・職種があるのであればスクールや学校などを先に応募して入学する準備まで整え「もう今さら逃げられない」状態を先に作り出しておいてから、あらためて退職の意思を伝えると、院長としても退職を受け入れざるを得ないでしょう。

即日退職したいときのケース|退職理由の伝え方の例

就職先や転職先によっては「即日辞めたい!」となる場合も少なくありません。当日~数日以内に歯医者を辞めたいと思った場合は、職場になんと伝えたらよいのでしょうか?

結論から言えば、素直に辞めたい理由を言った方がいいでしょう。

なぜならば、たった数日程度で持病や寿退社を理由にして辞めるのは、どう考えても「そんなの面接前に分かっていたことでしょう」と責められる可能性があるからです。

また、勤めてたった数日程度であれば、そこまで貴方のことを即戦力として見ていない場合が多いので、案外すんなり辞められるケースも多いです。

私自身も転職経験が豊富なので経験談と照らし合わせながら具体案を出してみました。ご参考になれば幸いです。

面接時に求められていたスキルと違いがあった

面接時に院長と歯科衛生士の双方で「今までやってきた業務の範囲はどの程度であるか?」とスキルチェックの確認をするケースは非常に多いです。

大体が口頭でおこなうことが多いので、実際に入職して他のスタッフがやっている業務内容を見ると「そんなスキル、持っていないよ!」「前の勤め先とやり方が全然違う……」と泣きたくなるケースもあります。

こういったケースでは「面接時に院長がおっしゃっていた業務内容や求めているスキルが、今の私には実力がなく、お力になれるイメージが持てません」と素直に言ってしまうのもアリです。

求めていたイメージがあまりにかけ離れていた

多くのケースでは院長や理事長など経営者側スタッフのみと面接することがほとんどですが、入職して一番接する時間が長いのは歯科衛生士・助手の方々です。

女性スタッフ間の人間関係のいざこざや、あるいは衛生観念があまりに雑であるといったことは入職してから分かってくることでしょう。

数日勤務してみて、根本的に無理な習わしがあったり、慣れそうだと思えないその医院特有のルールなどがあったりする場合は、無理に我慢せず早期に辞めてしまった方がお互いにとって無駄な時間を過ごさなくてよいのかもしれませんね。

交通の便が悪く続けられる自信がない

私自身の失敗談なのですが、交通の便が悪すぎて早期に歯医者を辞めたケースがあります。もしかすると、私のように入職してから交通の便の悪さに気付く人も中にはいるかもしれません。

交通の便の悪さは改善しようがないので、短期的には我慢できてもよほど環境がよい歯医者でない限り、キツくなってくるでしょう。

ズルママ

もともと、歯科衛生士のよさって「近所で働き口がいくつでも見つかるところ」が大きなメリットの1つなので、わざわざ遠い歯医者へ真面目に通勤することに嫌気がさしてくるのも時間の問題かも……。

転職先はバスを2本乗り継いで通勤する歯医者だったのですが、バスの本数が少ないことは承知の上でした。

しかし、バスって時間通りに来てくれない方が多い(あくまで私の住んでいる地域のケース)ということを知らなかったんです。これは大失敗でした。

勤務先の到着時間には余裕を見積もっていたつもりでしたが、3日目にして交通渋滞による大幅な遅延でまさかの遅刻……。

私のせいではないのですが「新人なのに遅刻した」というレッテルで居心地が悪くなってしまったのと、その当時は結婚も控えていたので「結婚してからもこんな感じでは続けられない」と思い、結局は早期退職してしまいました……。

退職を申し出る場合は「退職届」を封筒で渡すのがベター

退職を決意したとき、退職届を持たずにそのまま「実は辞めたいんですけれども……」と口頭のみで伝えている方はいませんか?

もちろん、院長がすんなりと納得してくれるのであれば口頭でも問題はないのですが、多くのケースでは引き留められて退職するのを諦めてズルズル続けてしまう方もいらっしゃいます。

退職を申し出る際は、口頭ではなくきちんと「退職届」を持って、退職届とともに退職理由を添えるのがよいでしょう。

なぜならば口頭のみで退職したい旨を伝えると「自分が●年●月●日に辞める意思を伝えた」と言える客観的な証拠が残らないからです。また口頭だけではお互い感情的なやり取りになってしまい、あとになって「言った・言わない」でトラブルになるケースも考えられます。

そのようなリスクを回避するため、そして「私は本日付けで退職の意思をきちんと伝えた」とアピールできる証拠を残すためにも、口頭はもちろんのこと書面でも意思表示をすることが望ましいでしょう。

まとめ

歯医者は人手が常に足りていない職場環境が故に、歯科衛生士が退職の意思を示した際に「辞めることを引き留められるケース」が多々あります。

今回はスムーズに退職しやすい具体的な退職理由の一例を挙げていきました。最後に要点をまとめます。

  • 歯科衛生士は退職を引き留められることも多々。「受け入れざるを得ない」ような退職理由を添えるのがベター
  • 退職意思を提示するのは口頭だけでなく「退職届」も添えると「言った言わない」のトラブル回避につながる
  • 勤め先を即日歯医者を辞めたい場合は、嘘をつかず素直に退職理由を伝えること

さまざまな理由から「どうしても辞めたい!」と思われる歯科衛生士さんも多い中で、引き留められてやむを得ずズルズル働き続ける方もいらっしゃいますが、本当に優先すべきは歯医者でなく自分自身であると私は思います。

1人でも多くの歯科衛生士さんが前向きに動けるよう、この記事が少しでもお役に立てればうれしいです。

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